イオン交換膜をはさんだ両側の液の濃度差を利用して、酸を回収します。
拡散透析の原理は(図10)に示すように、酸回収の場合は陰イオン交換膜のみを配列し、酸廃液を供給する室と水を供給する室を構成させます。この室に金属塩を含む酸廃液を下部から供給し、水を上部から供給することにより、酸廃液に含まれる有効酸が濃度差から陰イオン交換膜を透過し、水側に拡散移動して有効酸を回収します。このとき金属塩は陰イオン交換膜の反発を受け透過しません。

金属表面処理工程から排出される酸廃液から有効酸を高効率で回収します。

駆動力が濃度差による拡散移動であるため、ランニングコストが低いシステムです。

有効酸を回収し再利用するため、酸廃液の中和処理費用が低減できます。

金属表面処理槽から連続的に金属を除去するため、処理槽の濃度管理が可能です。

装置の構造がシンプルなため、メンテナンスが容易です。

・酸回収
・アルミプレート酸洗酸廃液の回収
・アルミ箔酸洗酸廃液の回収
・金属表面処理酸廃液の回収